シリアトルコ人民防衛隊(YPG)がトルコの攻撃を免れるためにアフリンでロシア国旗を掲げる

The Russian flag raised in the YPG-held Afrin, Azaz/Parsa mountain area of northern Syria. Photo: Dogan News Agency

 

  • シリアクルド人民防衛隊(YPG)は、トルコ軍とトルコの支援を受けているシリア軍による攻撃や空爆を免れるために外国旗を掲揚した。
  • YPGはシリアとトルコの国境付近の町アフリンにロシア国旗を掲揚した。
  • YPGは、米国とロシアが2015年12月に非公式に締結した取り決めに従い、ユーフラテス川以東に駐留するロシアと川の対岸以西に駐留する米国に協力している。
  • トルコのエルドアン大統領は先週行われたロシアのプーチン大統領との会談のなかで、ロシア軍がYPGと協力する可能性を懸念していると述べた。
  • プーチン露大統領は、ロシア軍がシリア軍を支援している可能性を否定した。
  • シリア民主軍は米軍の支援を受けているYPGと共に、イスラム国の拠点ラッカを攻めることに備えてタブカダムを占領した。

シリア北部の山岳地帯にあるYPGの拠点アフリンにはロシア国旗が掲げられている。写真:Dogan News Agency

 

シリアクルド人民防衛隊(YPG)は、トルコ軍とトルコの支援を受けているシリア解放軍による攻撃や空爆を免れるためにシリア北部の町アフリンにロシア国旗を掲揚した。

シリアのクルド人による武装集団はシリア内戦において日に日に重要な存在となっており、トルコを敵視する米国のドナルド・トランプ大統領は、イスラム国の拠点ラッカを制圧するために同クルド人武装集団に武器を提供することを決めた

米国とトルコの関係は良好かと思われていたが、米国がシリアのクルド人への武器の提供を決めると、トルコのレジェップ・エルドアン大統領は政府高官を通じて強い口調でトランプ大統領を批判した

米国がNATO同盟国のトルコの強い反発にも関わらずシリアクルド人民防衛隊(YPG)の武装支援を決めたことにより、米国がシリア内戦で支援するシリア民主軍の強化が見込まれる。

トルコ軍は先日、トルコとシリアの国境付近でYPGと武力衝突した

現在も続くシリア内戦において、トルコは自由シリア軍を支援してきた。同時に米国に対し、支援の対象をクルド人から成るシリア民主軍(シリアアラブ連合(SAC)の兵士も含む)ではなく、自由シリア軍に転換するよう幾度となく要請してきた。

トルコはまた、シリアのクルド人に武器を提供する用意がある米国を非難していたが、レックス・ティラーソン米国務長官はこれを否定している。

トルコはYPGとその政治翼PYD(クルド民主統一党)をシリアのPKK(クルディスタン労働党)の分派と認識しており、PKKはトルコ南東に住むクルド人の独立を掲げて武力を行使しており、テロ組織の一つとしてブラックリストに挙げられている。

PKKは1984年からトルコに対するテロ攻撃とゲリラ戦を行っており、これまでに4万人以上がこの戦争に巻き込まれたとみられている。

トルコはまた、PKKとYPGが潜伏するイラク北部のシンジャル山地方及びシリア北東地域に空爆を行った。

トルコに加え、シリア、イランそしてイラクには巨大なクルド人コミュニティーが存在する。イラクのクルド人はイラク領クルディスタン自治区として知られるクルディスタン地方政府を有し、この地域はスコットランドほどの大きさがあり、公式に独立する可能性がある

トルコ政府はイラク領クルディスタン自治政府と良好な関係を保っていたが、シリアにおけるクルド人政治組織及び軍事組織とは緊張関係にあり、シリアのクルド人組織はシリア内戦におけるトルコ軍との同盟締結には反対していた。

トルコ政府は先日、シリアでの大規模な軍事作戦が「成功」し完了したと述べた。しかしながらトルコが同地域から軍隊を撤退させることはないとみられている

 

翻訳:UTOP

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